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直前期であっても過去問ばかり解くのは危険です!

こんにちは!らいとです。

入試を控える受験生は、この時期になると過去問に取り組むと思います。

 

受験校の出題傾向を把握し、試験での時間配分を考えるなど、自分の力を最大限発揮できるようにするためには、過去問を解くことは必要不可欠です。

 

しかし直前期だからと言って、過去問や予想問題集ばかり解いている人は危険です。

今回はその理由について、2つに分けて書いていきます。

 

1. 過去問では実力は伸びない!?

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これまで主に参考書や問題集、単語帳などを使って勉強してきたと思います。そのような勉強と過去問や予想問題集を使った演習では、取り組む目的が根本的に異なります。

 

ざっくり言うと、参考書や問題集を使う日々の勉強の目的は、実力を上げるためです。それに対して過去問演習の目的は、今ある実力をできるだけ発揮するためです。

 

過去問を解くことで各入試の出題傾向が分かり、試験時間内でできるだけ多くの点数を取るためには、どのような順番、時間配分で解けばよいのかを考えるでしょう。さらに何度か時間を計って解くことで、自分の決めた時間配分に慣れてくると思います。

 

すなわち過去問演習は、あくまで実力の出し方を考えるだけであり、実力自体は変わりません。

 

もちろん実力を出せなければ意味がないので過去問演習は重要です。しかし実力がうまく出せるようになったら、それ以上過去問演習をしても、あまり意味がないということです。

 

 今まで過去問演習の目的を勘違いしていた人は、これを機に認識を改めましょう。

 

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そして特に重要なのは、単語の勉強を直前期も欠かさないことです。過去問演習をメインに勉強し始めると、単語の勉強をおろそかにする人がいます。

 

一通り、単語帳は覚えたと思う人も、もう大丈夫だと思うのは危険です。単語は触れていないと忘れていきます。少し見るだけでも違ってくるので、直前期になっても、単語の勉強は続けましょう。

 

2. 過去問では弱点の克服はできない!?

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過去問や予想問題集を何回か解いていると、自分の弱点が見えてくると思います。特に数学や物理など理系科目は、苦手分野がはっきりと分かるでしょう。(弱点が見えていない人はヤバいです。自分の間違えたところを分析しましょう。)

 

苦手な問題を1,2問解けば、その弱点は克服できるでしょうか?多くの人はできないでしょう。弱点を克服するには、ある程度まとまった時間をかけて、じっくりと復習する必要があります。

 

すなわち弱点を克服する際には、今まで自分が使ってきた参考書や問題集に戻り、その苦手分野に集中して取り組むべきです。

 

一方、過去問は過去の入試問題ですから、当然ランダムに出題されています。あなたの苦手分野は、数年に一度しか出題されないかもしれません。過去問を解いて間違えた問題を復習するだけだと、苦手分野を十分に克服できないでしょう。

 

最後に

「では過去問は何年分解けばいいのですか?」と疑問に思う人は多いでしょう。私の経験から言うと、基本的には5年解けば十分だと思います。

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「第一志望は10年解く」という人は結構いますが(私もそうでしたが)、5年でも10年でもあまり変わりません。また10年前にもなると、出題傾向が今と異なっている場合がよくあります。出題傾向が大きく異なっていたら、解く意味は薄れてしまいます。

 

逆に滑り止めなど、あまり重視していない入試も最低2年は解くべきだと思います。

2年分を以下のような目的で使用するためです。

1年目・・・出題傾向や時間配分、解く順序を考える

2年目・・・自分の決めた時間配分で解く

 

 共通テストのために、対策問題集ばかり解いていたことを後悔している人もいるでしょう。今回の記事も参考にして、過去問演習とそれ以外の勉強をバランスよくしてくださいね。