こんにちは!らいとです。
前回に引き続き、今回は早稲田理工の英語について、目標とする点数別にオススメの解き方を紹介します。
前回の記事をまだ読んでいない方は、ぜひ先に読んでください。
大きく目標が約4割、約5割、約6割、約7割の場合の4パターンについて、それぞれ時間配分や解く順番に関するアドバイスを書いていきます。早稲田理工を受ける人は、自分の目標に最も近いものを参考にしてください。
なお、予想配点は前記事の2つ目の方法を採用しました。ちなみに私の浪人時の得点(自己採点)は、77/120(約64%)です。
4パターンすべてを本記事で書くと、記事が長くなりすぎてしまうため、今回は目標が約4割、約5割の人向けに書いていきます。
もっと目標が高い方は、こちらの記事を読んでください。
全部は読まなくてもいいので、自分の目標に近い部分と、一番下の「最後に」の部分は読んでください。
1.目標が約4割の人へ
おそらく早稲田理工の英語の文章が難しすぎて、歯が立たないと感じている方が多いでしょう。早稲田理工の英語は全て4択のマーク式です。比較的できそうなところに時間をかけて、難しい問題は捨てて適当にマークすべきです。
各大問の目安時間と得点率は以下の通りです。
※あくまで目安として目標得点率を決めており、このように得点できるわけではありません。
ここでの「捨てる」には、一切読まずに捨てる場合と、読んで少し考えたけれども解けそうにないため諦める場合の2通りあります。
大問Ⅰと大問ⅢのBは、英語が苦手な人にとっては難しすぎます。大問Ⅰと大問ⅢのBは捨てると決めておき、90分間を残りの問題に使いましょう。
上の表では80分で47点分取る計算です。試験時間は90分なのであと10分残っています。ⅡやⅣ、Ⅴなどの分からずに飛ばした問題に戻って考えて、1問でも多く正解を見つけましょう。運が悪くなければ、これで4割以上取れるはずです。
続いて解く順番ですが、ある程度、時間に余裕があるため、解く順番はあまり気にしなくてもかまいません。強いて言うなら大問Ⅴを最初に解くことをオススメします。その後は、好きな順番で解けば良いでしょう。
ここからは大問ごとのアドバイスです。
大問Ⅱ
文章の内容が理解できなくても、並び替える部分を含む文やその前後の文を読むだけである程度、考えることはできます。
しかし話の流れが理解できていないと解きづらい問題も当然あります。全部で5問あるので、とりあえず5問すべてに目を通し、解けそうな問題(目安は3問)をじっくり考えましょう。
大問Ⅲ A
基本的には空所補充問題です。文章の内容が理解できなくても、空所の近くを見るだけで、大体の問題は考えられます。
そこまで難しい文法知識を問うてるわけでもないので、6問すべてに手を付けて3問は正解しましょう。15分くらいかけて良いので、じっくり考えましょう。
大問Ⅳ A
論理に関する文章で、普通の長文とは少し雰囲気が異なります。
文章全体を理解するのは難しいと思いますが、論理に関する文章なので具体例が挙げられている場合が多いです。英語が苦手でも、例は簡単なので理解できると思います。その例を頼りにして論理的に考えれば、何問か解ける問題があるはずです。
大問Ⅳ B
数学や計算方法に関する文章です。英語が読めなくても、元々持っている知識である程度考えられるため、英語が苦手な人にとって、比較的解きやすい問題が多いです。
文章は短めなので、全文読んでください。そして5問とも考えましょう。ところどころ理解できないところがあっても解ける問題が多いです。頑張って3問以上正解してください。
大問V
英語が苦手な人が一番稼ぐべきなのは、大問Vの語彙問題です。難しい単語が正解となることはまずありません。正解になるのは、ある程度英語を勉強してきた人なら、誰でも知っているような単語ばかりです。
そのため、落ち着いてじっくり考えれば半分以上分かると思います。
高得点を狙う場合には、大問Vは短時間で終わらせなければなりませんが、目標が約4割なら、20分くらいかけてもいいので15問中8問以上は正解を見つけましょう。残りの思いつかなかった問題は、諦めて適当にマークしてください。
2.目標が約5割の人へ
おそらく全然解けないというほどではないが、難しい問題が多く、時間は全然足りないと感じている方が多いでしょう。できるだけ多くの問題を解くべきですが、捨てる問題を事前に決めておき、それ以外の問題を落ち着いて解いた方が良いです。また、早稲田理工の英語は全て4択のマーク式なので適当にマークしても4分の1の確率で当たります。
各大問の目安時間と得点率は以下の通りです。
※あくまで目安として目標得点率を決めており、このように得点できるわけではありません。
大問Ⅰは難しすぎます。1問3点なので配点は高いですが、時間をかけて解いてもあまり当たらないと思います。大問ⅠのTextⅡとTextⅢは一切見ずに捨てましょう。
大問Vの「捨てる」は、10分で思いつかなかったものは、諦めて適当にマークせよという意味です。もちろん、他の大問も悩み続けるくらいなら、諦めてマークしたほうが良いです。
ポイントは、大問Ⅰ以外で正答率6割以上を目指すことです。
続いて解く順番です。
1. 大問V
2. 大問Ⅱ、大問ⅢのA、大問Ⅳ
3. 大問ⅢのB
4. 大問ⅠのTextⅠ
このレベルの方は、各大問ごとに目安の時間を決めても、その時間をオーバーしてしまう場合が多いと思います。
結局、時間が足りなくなり、さらに捨てる問題が出てくるなら、時間をかけてもあまりできないことが予想される大問ⅠのTextⅠを捨てるのが一番ましです。そのため大問Ⅰは必ず最後に解きましょう。
また大問ⅢのBはついつい時間をかけすぎてしまい、残り時間が少なくなって焦る原因になるので、最後から2番目に解くべきです。
大問Vを始めに解くのをオススメしたのは、読解問題より先に知識問題、文法問題を解くのがセオリーだからです。大問Vに時間をかけすぎないように注意してください。
ここからは大問ごとのアドバイスです。
大問Ⅰ
文章が専門的で、知らない専門用語や難単語がたくさん出てくるため、読解力がある程度なければ、歯が立ちません。比較的易しく読みやすい年もありますが、基本的には難しいです。私が受けた2019年度、2020年度はどちらも難しかったです。
この大問はテクニックなどは一切通用しないと思います。トータルで5割くらい取れればよいなら、この大問は分かりそうなところだけ解けば十分です。
大問Ⅱ
文章の内容があまり理解できなくても、並び替える部分を含む文やその前後の文を読むだけである程度、考えることはできます。
5問あるので、その中には話の流れが理解できていないと解きづらい問題も当然あります。5問すべてしっかりと考え、3問以上正解できるように頑張りましょう。
また並び替えたときに3番目と5番目にくる語の組み合わせを選ぶ形式なので、よく分からなくても、選択肢をしぼれることがあります。
大問Ⅲ A
基本的には空所補充問題です。文章の内容が理解できなくても、空所の近くを見るだけで、大体の問題は考えられます。
そこまで難しい文法知識を問うてるわけでもないので、6問中4問以上正解することを目指しましょう。内容に関する問題はあまりないため、できるだけ短時間で解き終えたいです。
大問Ⅲ B
段落内の文整序と段落整序です。文章の難易度は高いことが多く、それなりに語数もあります。そのため真面目に読んで内容を理解したうえで考えようとすると、時間がかなりかかってしまいます。
文整序と段落整序の2問だけなので、文章をあまり理解できなくても解ける問題です。
文と文のつながり、段落と段落のつながりを意識して、できるだけ短時間で解きましょう。
配点はわずか8点しかないので、よく分からなかったら何となくで答えを選び、次の問題に進んだ方が良いと思います。
大問Ⅳ A
論理に関する文章で、普通の長文とは少し雰囲気が異なります。文章全体を理解するのは難しいと思いますが、具体例が挙げられている場合が多いので、丁寧に読めばある程度理解できると思います。
例を頼りにしながら考え、5問中3問以上正解することを目指しましょう。
大問Ⅳ B
数学や計算方法に関する文章です。文章が短く、元々持っている知識である程度考えられるため、比較的解きやすい問題が多くなっています。できるだけ短時間で解き、高得点を狙いたい問題です。
大問V
難しい単語が正解となることはまずありません。正解になるのは、ある程度英語を勉強してきた人なら、誰でも知っているような単語ばかりです。
そのため、落ち着いてじっくり考えれば大体分かると思います。ただし他の問題のことを考えるとあまり時間はかけられません。
全部で15問ありますが、10分以内に解き終えたいところです。あまり分からなかったとしても、10分くらい経ったら諦めて先に進む勇気が必要です。
最後に
大問ⅣやVに向けたオススメの入試対策法を知りたい人はこちらの記事を読んでください。試験本番の解き方と言うよりは、試験前にしておくべき対策です。
早稲田理工の化学についてオススメの解き方を知りたい人は、こちらの記事を読んでください。