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【慶應理工英語】問題の特徴と注意点を紹介!

こんにちは!らいとです。

私は現役時と浪人時の2回、慶應義塾大学理工学部を受験し、浪人時には合格しているので、慶應理工の入試問題については、よく知っています。

 

今回は慶應理工の英語の問題について、特徴と注意点を紹介します。これを知ることで、入試本番の点数を数点アップさせることができるかもしれません。

 

まずは出題傾向を確認しましょう。

試験時間

試験時間は90分です。早稲田理工のように試験時間に対して問題量がとても多く、到底解き終わらないということはありません。時間配分に気をつければ、十分解き終わります。

解答方式

基本的にはマークシートです。大問3の一部と大問4が記述式です。

マークシートの注意点として、塗りつぶすところが丸いマークシートが多いですが、慶應では、カッコ型のマークシートです。

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少しマークしづらく、時間がかかる可能性がある点には、注意しましょう。

出題形式

大問は1~4の4つです。

1. 長文読解

2. 長文読解

設問形式の異なる長文問題が2題出題されます。1つあたり800語くらいです。どちらが大問1で、どちらが大問2なのかは、年によります。それぞれの大問の形式を説明していきます。

 

1つ目

下線部の意味に近いものを選ぶ問題、空所補充問題、英文全体の要約文の空所補充問題などが出題されます。

 

要約文の空所補充問題は、他ではあまり見られない問題です。要約文が書かれており、その中に空所がいくつかあります。

本文と要約文を照らし合わせながら読んでいき、本文の言い換えになっている表現を選ぶという問題が多いです。

 

2つ目

下線部の意味に近いものを選ぶ問題、空所補充問題、内容一致問題、発音アクセント問題などが出題されます。

 

内容一致問題は、4択の問題がいくつか出題される場合と、9つくらいの選択肢から3つくらい選ぶ場合があります。

 

どちらかの大問に語句整序問題が1題出題されます。また毎年少しずつ出題傾向が変わっているので、これ以外の形式の問題も何問か出題されるでしょう。

 

3. 会話文

 下線部の表現の意味を選ぶ問題、内容一致問題、内容に関して記述で答える問題などが出題されます。

 

 下線部の表現の意味を選ぶ問題は大問1や大問2とは異なり、語彙力より話の流れが理解できているかが問われています。

 

内容一致は、8つの選択肢から3つ選ぶ形式です。

 

記述式の問題は、割とひらめきが必要とされる問題が多く、難しいです。

 

ちなみに登場人物の名前は、慶應のキャンパス名である「日吉さん」や「矢上さん」が多いです。ここ数年の会話文の問題を読むと、そのストーリーがつながっているといううわさもあります。

 

4.  文法・語法

この大問は、慶應理工独特の形式です。日本語訳が書いてあり、それを見ながら英文中の8つの空所に、それぞれ1語補う問題です。語句の頭文字は与えられており、解答は記述式です。

 

名詞の場合は単数形なのか複数形なのかに注意しなければならないことが多く、動詞の場合は、原形、現在分詞、過去分詞のどれなのかを考えなければならないことが多く、単語が分かったとしても、正解するのは簡単ではありません。

 

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注意点

1. 発音アクセント問題が出題される

昨年までは、センター試験で発音アクセント問題が出題されていたことから、多くの人がある程度、発音アクセント問題の勉強をしていました。

しかし今年はその勉強をしておらず、発音アクセント問題を苦手とする人が多いと思います。

 

発音アクセント問題には、よく問われる単語があります。慶應理工の発音アクセント問題は、レベルは高くないので、文法問題集に載っている問題をできるようにしておけば、対応できます。慶應理工に合格したければ、対策した方が良いでしょう。

 

2. 下線部の意味に近いものを選ぶ問題、空所補充問題の中に、非常に難しい問題がある

選択肢にほとんどの受験生が知らないような単語、熟語などが混じっていることがあります。この形式の問題は、時間をかけても分からないものは分からないので、分からなければあきらめて先に進んでください。

 

むしろ内容一致問題や要約文の空所補充問題の方が解きやすいので、そちらに時間をかけて、できるだけ正解するようにしましょう。

 

3. 一番難しい大問は会話文かもしれない

見慣れない表現が多く、内容が理解しづらい上に、記述式の問題が難しいです。ストーリーがあるので、登場人物の言葉の裏に隠れた気持ちが読める人は解きやすいのかもしれません。苦手な人はさっさと終わらせて、長文に時間をかけましょう。

最後に

慶應理工の英語は、解きやすそうに見えるが、解いてみると意外と合っていないということがよくあります。

解きやすく見える理由は2つあります。

1つ目は、文章自体がそこまで難解ではなく、理解しやすいと感じるためです。

2つ目は、空所補充や同意語選択、内容一致などよくある形式の設問が多いためです。

しかし思ったほど正解できないのは、設問の語彙レベルが高いのが一番の理由でしょう。問題数が多いわけではないので、考えれば解ける問題はしっかりと解ききることが重要です。

 

なお、問題用紙のサイズはA4です。赤本や青本よりかなり大きめですが、その分行間がある程度空いており、読みやすくなっています。