MENU

大学の偏差値って何を表してるの?

こんにちは!らいとです。

受験生であれば必ず耳にする偏差値。みなさんは受験における偏差値が何のために存在し、どのような意味を持っているのか理解していますか?

偏差値の存在意義

偏差値は学校の入試の難易度を表す時に用いられていますよね。なぜ偏差値が用いられるのでしょうか?本来、大学によって入試問題が異なるのでどの大学がどの程度難しいのかを判断することができません。しかし、予備校によって算出された偏差値を用いることで異なる大学の入試難易度を比較できるようになるのです。

 

偏差値の意味

先ほど述べたように駿台河合塾といった予備校は各大学の偏差値を公表しています。これらの予備校は独自の模擬試験を開催しています。簡単に言えば、それらの模試を受験した生徒の『その模試で取った偏差値と入試本番の合否』というデータをもとに予備校が偏差値を決めています。つまり過去の生徒のデータをもとにしているのです。その決め方をこれから説明します。

 一般的に予備校が公表している偏差値は予備校が定めているボーダーラインの偏差値です。ボーダーラインとは合格可能性が河合塾なら50%、駿台なら60%のラインです。この合格可能性について勘違いしている方が多いので詳しく説明していきます。

f:id:kasisuorange:20200413145042p:plain

 このようなグラフを見たことがあるでしょうか?これは私が適当に作ったものですが、仮にボーダーラインを50%としている河合塾の○○大学××学部のデータ、偏差値は全統記述模試のもの、であるとします。

例えば偏差値65のところを横に見ていくと、合格者が8人、不合格者が6人となっています。これは河合塾の全統記述模試で偏差値65を取り、○○大学××学部を受験した人が14人いてそのうち合格者が8人、不合格者が6人だったということです。同じく偏差値64のところを見ると、合格者、不合格者ともに7人です。この模試で偏差値64の人が受けてちょうど50%の人が受かっている。これが合格可能性50%であり、この場合のボーダーラインの偏差値は64です。つまり河合塾における○○大学××学部の偏差値は64です。よく、大学の偏差値は合格者の平均偏差値だと勘違いしている人がいますがそうではありません。

もし大学の偏差値が合格者の平均偏差値だと、ボーダーラインよりかなり上の成績を取っていて、ぶっちぎりで合格した人のデータが偏差値に影響を及ぼすことになります。しかし偏差値は、受験生が受かるかどうかを見極めるのに使う材料であるため、大事なのは合格者と不合格者がともに多いラインがどこかを知ることです。そのため予備校の偏差値は私が上で述べたように定められているのです。

まとめ

今回の話は、けっこうややこしかったと思います。もしわからないところがあったらコメントに書いてください。次回はこれをふまえて大学の偏差値を比較するときの注意点について説明します。最後まで読んでいただきありがとうございました。