早稲田理工の一般入試に第一志望で受かる人はまずいないと言われています。しかし本当にいないのでしょうか?
今回は2021年度入試において、早稲田理工に第一志望で合格した人の数を考えていきます。
第一志望で合格した人数の数え方
合格体験記を書いている人は基本的に第一志望に受かっている人です。
例として、駿台のホームページに載っている合格体験記を挙げます。
隠してある白い部分には、名前と出身高校、コメント(合格体験記)が書かれています。
東大や京大などに落ちて早稲田理工に行く人は、このような早稲田理工の合格体験記を書くことはないですよね。
そのため、早稲田理工の合格体験記の数は、早稲田理工を第一志望としていて受かった人の数と考えることができます。
有名予備校である駿台、河合塾、東進のホームページには、2021年度入試の合格体験記が載っています。
早稲田理工に第一志望で受かった人がいるのであれば、当然その人の合格体験記が載っているでしょう。
そこで今回は、早稲田理工の合格体験記の数を調べて、何人が早稲田理工に第一志望で合格したのか考えます。
もちろん駿台、河合塾、東進のいずれにも通わずに、合格した人はそれなりにいるでしょう。
つまりこの方法は、「2021年度入試において、早稲田理工に第一志望で受かった人が最低でも○○人いた」という事実を調べているにすぎません。
早稲田理工の合格体験記数
合わせて61個の合格体験記がありました。思っていたより多かったでしょうか?
この3つの予備校出身者だけで61人いるのであれば、全部で100人くらいいるかもしれませんね。
入学者の中で第一志望者が占める割合
さて、仮に61人が第一志望だとして、この61人という数は、一般入試で早稲田理工に入学した人のうち、何%くらいを占めているのか気になりますよね。
早稲田理工の定員は、基幹理工学部が320人、創造理工学部が315人、先進理工学部が300人の計935人です。
入学者がぴったり935人ということはないと思いますが、数年前に定員厳格化が進んだので、今年の一般入試による入学者も大体935人くらいだと考えられます。
935人中の61人と考えた場合、その割合は約6.5%です。
10%に満たないので少数派であることは間違いないですが、ほぼいないとまでは言い切れないことが分かるでしょう。
よく「早稲田理工に第一志望で受かる人はまずいない」などと書かれているサイトを目にしますが、そんなことはありません。第一志望でも受かっている人は、それなりにいます。
しかも6.5%という値は、少なく見積もった値ですからね。
ちなみに指定校推薦や附属校出身者も含めた理工学部全体の4月入学者数は、約1700人です。1700人中の61人と考えた場合、その割合は約3.6%です。
最後に
「早稲田理工は第一志望だと受からない」という情報は、嘘だと分かりましたね。
早稲田理工を目指している方には、実力をつければ受かると思い、自信をもって日々の勉強に励んでほしいと思います。