先日、ドラゴン桜の最終話が放送されました。
天野くんが東大入試本番に、自分のYouTubeチャンネルのコメント欄を見たところ、受かるわけがない、つまらないといったアンチコメントで溢れていました。
天野くんは多数のアンチコメントを見て、一度は心が折れそうになりましたが、応援するコメントやアンチに反論するコメントもあり、それを見て平常心を取り戻すことができました。
実はその応援やアンチへの反論のコメントを書き込んでいたのは、天野くんの親や弟だったのです。
その優しい弟ですが、ドラマの前半では兄(天野くん)に対して、東大なんか無理だから諦めろと言ったり、自身が取ったA判定の模試を見せつけてお前はどうなんだよ?と煽ったりするなど性格の悪そうなキャラとして描かれていました。
そんな弟がなぜ最終話になって急に良いやつになったのでしょうか?それは進学校に通っている生徒にありがちな"あること"が関係していると考えられます。
今回は天野くんの弟がいつ、どのような理由で兄に対して優しくなったのかを考察していきます。
天野くんの弟が優しくなった時期
天野くんの弟が登場したシーンは意外に少なく、返ってきた夏の東大模試の結果を見せつけたシーンの次に登場したのは、もう二次試験の合格発表直前でした。
東大模試が返ってきたのはおそらく9月前半で、二次試験の合格発表は3月前半なので、この約6ヶ月の間のどこかで、心変わりしたと言えます。一体、いつだと思いますか?
それは共通テスト後だと考えられます。なぜ共通テスト後なのか?その理由は進学校に通う生徒にありがちな考え方にあります。
なぜ共通テスト後なの?
天野くんの弟を始め、レベルの高い進学校に通う生徒は、学歴重視の考え方を持っていることが多いです。
そういう人は、心のどこかで偏差値の低い高校に通う人、成績の低い人を見下してしまいます。
実際、天野くんの通う高校は偏差値40を下回るレベルの低い学校なので、そこに通う生徒だということで、兄を見下していたのでしょう。
しかし共通テストで天野くんはなんと801点(89%)も取りました。これは東大の共通テストのボーダーライン(合格率50%ライン)くらいです。
兄は、どうせ龍海学園の生徒だから、足切り突破も難しいだろうと考えていたのでしょう。それがなんと余裕で足切りラインを上回る801点も取っていたのです。
この成績を見て、兄が意外と優秀なことを知り、見直すようになったのだと考えられます。
口で801点と言っても、弟は信じないのではないか?と思う方もいるでしょう。
共通テストが終わると、多くの受験生は自己採点の結果と志望校を駿台や河合塾といった大手予備校に送ります。
予備校は集めた点数のデータを集計し、共通テストの点数から各個人の志望校の合格可能性を出します。結果は模試と同様、紙で返却されます。
つまり天野くんは弟に、予備校から返却された紙を見せたのでしょう。
流石に嘘の点数を送ることはないので、その紙に書かれた点数を見て、弟は兄が801点を取ったことを信じたのだと考えられます。
兄のことを見直すシーンがあったとしたら?
〜共通テストの結果を踏まえた予備校の合格判定が書かれた紙が返却されて〜
弟:バンッ!(紙を床に叩きつける)よぉ〜、共通テストはどうだった?俺は840点で、もちろんA判定だったよ。お前は?(どうせ足切りくらう点数なんだろ)
兄:す、すごいね。僕は801点でC判定だったよ。(紙を見せる)
弟:801点!?(嘘だろ?普通に高いじゃん。)
そうか… 二次試験も頑張れよ。
兄:ありがとう。(あれ、今日はなんか優しいな。)
こんな感じになったのではないでしょうか?
最後に
相手が優秀だと知って、手のひら返しをするなんてやっぱり良いやつとは言えないなぁと思った方もいるでしょう。
しかし進学校では、成績が優秀なら先生から褒められ、多少授業態度が良くなくても許されてしまうなど、成績至上主義の側面があります。
従って進学校に通うと、成績の低い人を見下す思想になりやすいのです。
つまり天野くんの弟は、少々見下していることを表に出し過ぎましたが、進学校に割とよくいる、根は優しい人だと考えられます。
そうは言っても、見下すのはあまり良くないですよね。進学校に通っている方は、天野くんの弟みたいに、成績の低い人を見下す思想を無意識のうちに持たないよう、気をつけてくださいね。