3月30日、横浜国立大学の二次募集の合格発表が行われました。今回は二次募集の合格者数と倍率、合格者の入学金振込に関する情報をまとめていきます。
募集人員と合格者数
そもそも二次募集になってしまった原因は、辞退者数の予測が甘く、合格者数が少なかったからでした。詳しくはこちらの記事に書いてあります。
二次募集にわざわざ出願しているくらいなので、受かった人のほとんどが横浜国立大に進学するとは思いますが、辞退者がいないとは限りません。
横浜国立大は募集人員と同じくらいの合格者数しか出さなかったのでしょうか?それとも今度こそ定員割れすることがないよう、募集人員より多めに合格者を取ったのでしょうか?
二次募集の募集人員と合格者数を見ていきましょう。
多くの学科で募集人員より少し多めに合格者を出していることが分かります。
募集人員の多い機械工学EP、化学EP・化学応用EPは、特に募集人員に比べて合格者数が多くなっています。本当に入学者が足りなかったのでしょうね。
倍率の求め方
合格者の受験番号から何人受験者がいたのかがおおよそ予測できます。
受験番号は学科によって上から2つ目の数字と3つ目の数字が異なります。例えば機械工学EPは41C1001や41C1235、化学・生命化学EPは42C2002や42C2013となっています。この番号から学科ごとの倍率を考えます。
合格者の番号で一番大きいのが105番だったから、受験者は105人と考えるのもアリですが、105番の後ろに合格者がいないだけで、受験者がまだいる可能性は十分にあります。
そのため受験者を算出するのに以下の式を用います。
合格者数をnとする。
受験者数
=n番目の合格者の番号+n番目の合格者の番号-1番目の合格者の番号)÷(n-1)÷2
(値は四捨五入して整数にする)
以下のような考え方から上式を用いています。
例)40人の受験者がいて、受験番号が1〜40の時、合格者が4人いて、その番号が5、15、25、35だとします。
このとき上式に当てはめて受験者数を求めると35+(35-5)÷3÷2=40となり、受験者数と一致します。もちろん最初と最後の番号に依存するので正確とは言えませんが、この方法を使えば、割と近い値を求められることが分かるでしょう。
倍率の予測
上式を用いて学科ごとの受験者数と倍率(受験者数/合格者数)を求めると、次のようになります。
なんとほとんどの学科で10倍を超えています。例年の後期の倍率すらも上回る倍率です。
やはり横浜国立大学のような人気国立大学が二次募集を行うと、受験者が殺到するのですね。
合格ラインが何%なのかは不明ですが、出願している層のレベルを考えると、いくら倍率が高かったとはいえ、後期よりはボーダーが低かったと思われます。
入学金の振込
もともと入学金は窓口で提出することになっていましたが、銀行振り込みに変更になりました。指定の口座に282,000円を振り込むことになります。
当初は窓口で提出という形にした方が、手続きが早く進められると考えたのでしょう。しかし後から受験者が窓口に集まり、密になってしまうのを防ごうと考えたのだと思います。
出願時に多くの受験生が集まって密になってしまったことがネットニュース等で取り上げられてしまいましたからね。密をできるだけ避けるようにせざるを得なかったのでしょう。
また入学手続き書類の受け取り方法は、窓口か郵送か出願時に選択していると思います。手続き期限に遅れないよう注意しましょう。
詳細が気になる方は、横浜国立大学のホームページで確認しましょう。↓
合格者発表(学部入試) - 入試・入学 - 横浜国立大学 (ynu.ac.jp)
最後に
二次試験の中止、志願者の激減、二次募集など異例続きだった今年の横浜国立大の入試も、ようやく終了しました。今年の入試は情報戦の側面がかなり強かったですね。
横浜国立大学に合格した方、本当におめでとうございます。