こんにちは!らいとです。
2月23日に早稲田大学の総長からメッセージがあり、その中で2021年度の授業について次のように書かれていました。
早稲田大学はコロナ対策の一環として、すべての教室を1時間1人あたり30立方メートルの換気ができる空調設備に入れ替えました。そのうえで、1教室で同時に授業を受ける学生の数を収容人数の約2分の1以下とします。それにより学生の皆さんの健康を護りながら、4月の新学期からは7割の授業を対面で行うことを目指して準備しています。どうか安心して、入学してください。
一方で、3割程度の授業は、オンライン教育を継続します。200人を超える学生が大教室で受講するような講義科目は、コロナの感染を防ぐためでもありますが、オンラインでも十分な教育効果のあることが分かったためです。とはいえ、早稲田大学の良さは、対面で学生同士が、また学生と教員が語り合う、熟議(しっかりと考えて行う討論)の場を持つことにあると思います。したがって、そうした環境は、可能な限り復活させるつもりです。
メッセージの全文を読みたい方は、こちらを確認してください。
早稲田大学は2020年度はほとんどオンライン授業でした。それにもかかわらず、2021年度は7割対面で行う予定だと言われて、本当に7割も対面授業になるのか疑問に思いませんか?
まだ4月の授業開始日は約1ヶ月先ですが、すでに2021年度の各授業の実施形態が、全て対面なのか対面とオンラインの併用なのか、全てオンラインなのか調べることが可能です。
調べるためには、早稲田大学の「シラバス検索」を利用します。このページは、早大生以外でも利用できます。(ちなみに「シラバス」とは、教師が学生に示す講義や授業の計画のことです。)
https://www.wsl.waseda.jp/syllabus/JAA101.php
実際の画面はこのような感じになっています。
科目名や学期、曜日、時限などを入力して検索することで、特定の授業について詳細を知ることができます。本来は、選択科目を選ぶにあたって、授業の情報を得るために使用します。
しかし次のように学期と授業方法区分だけを選んで検索すると、当てはまる授業が全て表示されるため、数が多くなります。
そして条件に当てはまる授業の総数が表示されるので、方法別の授業数を数えることができます。
今回はこの方法を利用して、早稲田大学が本当に7割対面で授業を行おうと考えているのか調べてみました。
※3月4日現在の予定なので、今後変わる可能性はあります。
早稲田大学理工学部全体
それぞれの形態の授業数は以下の通りです。
対面 92
併用 433
オンライン 1934
対面3.8% 併用17.6% オンライン78.6%
併用を対面とカウントしても、対面はたったの21.4%です。対面7割ではなく、オンライン7割の間違いではないですかねぇ…
実際、私の必修科目も大半がオンラインです。
オンラインでも学べるのは間違いないですが、オンラインばかりだと友達との交流が少なくて、つまらないんですよね。
早稲田大学全体
きっと理工学部が低かっただけのはずです。まさか早稲田大学が嘘をついているなんてことはありませんよね。
ということで次は早稲田大学全体を見ていきましょう。果たして対面は7割くらいあるのでしょうか?
それぞれの授業数は以下の通りです。
対面 2661
併用 2739
オンライン 5281
対面24.9% 併用25.6% オンライン49.4%
(それぞれ四捨五入しているため、足しても100%にならないことがあります。)
併用を対面とカウントした場合でも、対面は50.6%です。理工学部の21.4%に比べればかなり高いですが、それでも7割には全く届いていません。本当に7割も対面で行う気があるのでしょうか?
7割に全く達していないのもどうかと思いますが、それ以上に私としては、理工学部がなぜこんなに低いのか納得がいきません。
4月から早大理工生になる皆さんも、残念ながらオンライン授業がメインとなり、大学に行く機会はそれほど多くないかもしれません。オンライン授業ばかりだと友達が作りづらいんですよね…
最後に
できるだけ対面授業になることを望んでいる人は多いと思いますが、残念ながら2021年春学期の早稲田大学は、それほど対面授業は多くなさそうです。
今後、また新たな情報が出たら、お伝えしていきます!