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横浜国立大の出願状況に異常発生!まさかの定員割れも?

本日2月5日が、国公立大学の出願期間の最終日です。国公立大学の願書は、消印有効ではなく、必着なので、ほぼ今日で志願者数が確定したことになります。(ただし2月13日、14日に行われる追試験の受験者のみ2月15日から2月18日に出願可能です。)

 

横浜国立大は、新型コロナウイルスの流行を受け、いち早く二次試験を中止し、共通テストの結果のみで合否を決めると発表した大学です。その決定が志願者数にどう影響したのでしょうか?

 

さっそく横浜国立大の2021年度の志願者数を見ていきましょう。2020年度、2019年度と志願倍率も比較します。

※1  志願倍率とは志願者数÷募集人員のことです。

※2  データは2021年2月5日現在のものです。

※3  志願者数ではなく、志願倍率で比較しているのは、年度によって募集人員が若干異なるためです。

2021年度志願状況

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やはり目につくのは、教育学部の倍率の低さです。7つのうち5つで定員割れという前代未聞の事態が起きています。

 

教育学部の倍率だけ見ると、思わず「Fランやないか!」と言いたくなってしまうレベルです。←ヤメロオマエ

 

さらに都市科学部の都市基盤学科(前期)も定員割れになっています。ただし都市科学部は、出願時に第二希望も書けるので、実際に定員割れすることはないと思います。

 

他は定員割れこそしていませんが、人気国立大学とは思えないような倍率の低さが目立ちます。

 

過去2年との志願倍率の比較

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これを見ると、今年が異常であることが、はっきり分かりますね。なんと後期日程の合計は、過去2年の半分未満になっています。前期日程もほぼ半分です。

 

年度によって一部の学部だけ、大きく倍率が変動することはあっても、大学全体でここまで変動することは、まずありえません。

 

二次試験中止による横浜国立大への出願を回避する動きは、想像以上に大きかったと言えます。

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昨年までのデータを見ると、私立大学の多くは、一般入試よりもセンター試験の結果のみで合否を決めるセンター利用入試の方が倍率、レベルともに高くなっていました。

 

一方で横浜国立大では、二次試験を実施していた昨年までよりも、共通テストのみで合否を分ける今年の方が倍率はかなり低くなっています。

 

しかし、二次試験での逆転を狙って出願する層が出願しなくなっただけであれば、決して易しくはなっていないでしょう。

 

また実力相応ではあるものの、私大のセンター利用のように、ボーダーが極端に高くなることを恐れて、出願を辞めた人もいるかもしれません。

 

そう考えると、倍率は大きく下がっても、難化する可能性もあります。

最後に

 今回は横浜国立大の出願状況を見てきました。あまりに倍率が下がっていて衝撃的でしたね。宇都宮大学など二次試験を中止した他の大学はどうなっているのでしょうか?