WeTECとは早稲田大学で行われるweb版英語能力判定テストです。TOEICやTOEFLのようにスコアが出ます。
早稲田大学では英語の授業がある人は、TOEICかWeTECを受けることになっています。どちらを受けるのかは、学部ごとに決まっているはずです。
理工学部は例年、TOEICを会場で受験することになっていましたが、昨年は新型コロナウイルスの流行により、できなくなってしまったため、WeTECを受験することになりました。
試験の概要
出題傾向はTOEICと似ており、リーディングパート(長文読解や文法問題、語彙問題など)とリスニングパートに分かれています。
試験時間は60分で、配点はリーディング、リスニングともに500点満点で、合わせて1000点満点です。
難易度はTOEICと同じか、やや易しいくらいだと思います。
点数とクラス分け
早稲田大学の英語の授業は、レベル別にクラスを分けて行います。そのクラスをWeTECの点数によって決めるわけです。
全部で何クラスに分けるのか、基準は何点なのかは、学部によって異なり、それらの情報は公開されていません。
しかし目安となる点数は分かります。それがこちらです。
上級のさらに上のクラスが用意されているという噂もあります。TOEICだと800点以上とかのレベルなので、かなり高いです。
TOEICやTOEFLを受験したことがない方は、点数を見ても高いか低いかよくわからないと思います。
TOEICの場合、就職活動時に使用する履歴書に書けるスコアは、600点以上と言われています。多くの企業が社員に求めるスコアも600点以上です。
TOEIC600点は、WeTECだと640点くらいに相当します。640点以上取れていれば、まずまず取れていると言えるのではないでしょうか。
なお、受験し忘れると、一番下のクラスになってしまいます。たいていWeTECの受験可能期間は3日間くらい設定されているので、期間を確かめて必ず受験するようにしましょう。
ちなみに私が約1年前に受験した時の結果がこちらです。
リーディング(Sec1とSec2)が370点、リスニング(Sec3とSec4)が312点で、合計682点でした。TOEICのスコア目安は680点で、上の表だとクラスは準上級になります。
ちなみに大学の授業では、リーディングの能力が必要になる場面は少なく、頻繁に要求されるのはリスニングとスピーキングです。
そのため私のような受験英語しかまともにできない方は、割と苦労すると思います...
下のクラスに入った方が楽なの?
手を抜いて受験し、下のクラスに入った方が、楽に単位が取れるのではないか?と思う方はいるでしょう。
確かにそうかもしれませんが、意図的に下のクラスに入るのは、やめておいた方が良いです。理由は2つあります。
1つ目は上位のクラスほど、高い成績が取りやすくなるということです。
早稲田大学では各学期終了後、科目ごとにA+, A, B, C, F(落単)のいずれかの評価が付きます。
試験の点数に関係なく、1番上のクラスはA+確定、2番目のクラスはA以上確定、3番目のクラスはB以上確定などというように、上位クラスは成績の下限が保証されているという噂もあります。(もちろん出席数は満たさないと単位は取れません。)
私もリスニングが全くと言っていいほど聞き取れず、試験の点数はひどかったのですが、Bはもらえました。おそらく成績の下限が保証されているという噂は、本当だと思います。
2つ目の理由は、周りのレベルが低すぎて、一緒に授業を受けたくなくなる可能性があるということです。
早稲田大学だから全員ある程度、英語ができるイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。
指定校推薦や内部進学で入学した人の中には、高校英語をほとんど理解していないよう人もいます。
また、一般入試で入学していたとしても、理工学部など英語以外の教科で稼げれば受かる学部だと、同じく英語が全然できない人はいます。
例えばある英語の問題についてグループで話し合って考えることになった場合に、周りのレベルが自分より著しく低かったらどうでしょうか?
下のクラスに入ると、かえって辛い思いをするかもしれません。
それにどのクラスでも使用するテキストは同じはずなので、下のクラスだからと言って極端に授業が易しくなることは無いと思います。
最後に
意図的に低い点数を取るのは良くないと書きましたが、逆にカンニングして高い点数を取っても、授業で苦労してしまうので、正々堂々受けるようにしましょう。
また試験で点数が取れすぎてしまい、上位クラスになりそうで不安な方もいるかもしれません。確かに授業は苦労するかもしれませんが、出席さえしていれば単位はもらえるので安心してください。