先日、ドラゴン桜の第5回が放送され、東大専科のメンバーを見下している藤井と東大専科のメンバーで対決が行われました。
対決の内容は共通テストの英数国3教科で、その合計点で勝敗を決めるというものでした。
結果は藤井が合計501点、東大専科が合計552点で、東大専科が勝利しました。
ただし東大専科は受験者6人の中で、教科ごとに最も良い点数を取った生徒の点数を用いて合計点を求めていたので、東大専科に多少有利なルールであったと言えます。
藤井は東大に受かる自信を持った生徒として描かれていますが、その割には点数が低いのではないかという声も割とあったようです。
今回は藤井の点数が低いのかどうかについて考察していきます。
藤井の得点率と東大本番で必要な得点率
藤井は国語169点、英語170点、数学162点で合計501点でした。各教科200点満点なので3教科では600点満点です。
501/600なので得点率は83.5%になります。
一方で東大に合格するにはどれくらいの得点率が必要なのでしょうか?
今年の東大入試の結果を見ていきましょう。
合格者の共通テスト平均得点率は90~91%でした。これは理科、社会も含みますが、3教科の得点率もそれほど変わらないでしょう。
また河合塾の発表した今年の東大入試における共通テストのボーダー得点率は88~89%でした。(医学部の理3はもっと高いです。)
確かに合格者の平均得点率どころか、ボーダー得点率を5%も下回っているので、全然実力が足りていないように思えます。
まだ入試まで時間がある
もし入試直前に83.5%だとしたら、確かに低いです。
ドラゴン桜の5話が何月の話なのか具体的には明かされていませんが、おそらく6月頃です。少なくとも夏休みにはまだ入っていないはずなので、共通テストまであと半年くらいはあります。
半年で83.5%からボーダーの89%まで上げることはたやすいとは言えませんが、現実的に十分狙えるレベルです。
もちろん藤井の解いた共通テスト(模試?)の問題が本番の共通テストと同レベルであったらの話にはなります。
藤井が大したことないと言う人もいますが、夏休み前にどの教科も8割超えており、極端な苦手科目はないという状態になっています。
ある程度、基礎は固まっているので、これからの頑張り次第で十分に東大は狙えるでしょう。
一方、藤井は理一志望と理系のようなので、数学の162点が少し気になりますね。
東大の理系合格者となると、数学は満点近く取る人がたくさんいます。東大の理系を目指すのであれば、少なくとも数学で9割を下回るようなことはあってはならないでしょう。
そのため藤井は数学の苦手単元の克服に努め、基礎を固めていくべきだと思います。
最後に
現時点では共通テストであまり点数が取れなくても、それほど気にする必要はありません。
特に志望校のボーダーから5%低いくらいのは普通です。ネット上には厳しいことを書き込む人もいますが、そのような意見には惑わされず今は着実に実力をつけていってほしいと思います。