ドラゴン桜の第5回で原健太という生徒が共通テストの数学で200点満点中198点という高得点を叩き出しました。
共通テストの数学は1Aと2Bに分かれていて、それぞれ試験時間が60分で100点満点のテストです。
原健太がさらにすごいのは、色々な事情があって遅れて来たため、数学1Aに関してはたったの20分しか受験できなかったのにも関わらず、ほぼ満点を取ったことです。
60分の試験を20分で行うのはかなり無理があります。
特に共通テストは問題の難易度はそこまで高くないものの、問題数は多いので満点を取る人でも、時間には余裕がないという場合が多いです。
今回は共通テストの数学1Aを20分で解いて満点を取ることは、現実的に可能なのかについて考えていきます。
優秀な人は数1Aを何分で解けるのか
共通テストではありませんが、河野玄斗さんという東大理三卒で頭脳王にも出場されているとても優秀な方が、かつてセンター試験の1Aを10分以内に解くという動画を上げていました。
それがこちらです↓
見てもらえれば分かりますが、相当速いスピードで解いていて、並大抵の人には真似できません。時間がもったいないからなのか、途中式や図もほとんど書かずに頭の中で考えて解いています。
またこの動画ではマークはしていません。マークする時間も考えれば、このスピードでも解き終えるのに10分はかかるでしょう。
これだけだと20分がピンと来ないと思うので、もう一つ例を挙げます。
passlaboというチャンネルで、同じく東大医学部卒の宇佐美昴さんが10分でセンター試験の数学1Aを解くという企画をやっていました。この時は100点満点で58点という結果でした。
この企画で解いていたのは本試よりも難しい追試だったので、もう少し短い時間で解けるかもしれませんが、それでもマークの時間も考えれば20分はかかるでしょう。
PASSLABOの動画を見たことがある方なら分かると思いますが、この方もとても優秀な方です。それでも20分はかかってしまうのです。
ほとんどの方はこのスピードで解くこともまず不可能だと思います。そう考えると20分で解ききったのは、本当に凄いことです。
原健太のもう1つの信じられない点
原健太が数学の勉強を本格的に始めたのは、共通テストを解いた約2週間前です。
それまでは偏差値37の高校で、数学の成績が5段階中1だったので、高校数学はおろか中学数学すらまともに理解できていなかったと考えられます。
それにもかかわらず、たった2週間で共通テストの数学IAがたった20分でほぼ満点が取れるようになることは、あり得ないと言っていいでしょう。
2週間で東大医学部の人と同レベルのスピードで解けるようになったということですからね。いくら知識の習得が速い人でも、流石に2週間は無理があります。
最後に
ドラゴン桜では約に立つ勉強法も紹介されていますが、今回のテーマの様に非現実的な状況もあります。
数学は地道な努力が必要な科目であり、ほとんどの人は2週間どころか2ヶ月でも足りません。
受験生のみなさんは、直前になって頑張ればなんとかなるなどと考えずに、コツコツと日々の勉強に取り組んでほしいと思います。