多くの国公立大学では、2次試験の得点を知りたい場合、指定期間内に申請すれば開示することができます。受験した人であれば、合格者でも不合格者でもできるところが多いでしょう。
私立大学だとほぼ全てとは言えませんが、国公立大学と同じく、指定期間内に申請することで成績開示ができる大学はたくさんあります。少なくとも早稲田や慶應はできます。
ただし注意点として、基本的に私立大学で成績開示ができるのは、不合格だった人(補欠で繰り上がらなかった人も含む)だけです。
私も早稲田理工に何点取って合格したのか知りたかったのですが、合格者は開示できないので、点数は謎のままです。
私は現役時、早稲田理工と慶應理工に落ちたので、成績開示をしました。
慶應理工の開示内容はかなり特殊で、為にならないものでした。今回は慶應理工の成績開示に載っている内容について書いていきます。
慶應理工は開示しても得点を教えてくれない⁉
成績開示をしたのに得点を教えてくれないなんて、そんな馬鹿な話があるのかと思うでしょう。
残念ながら慶應義塾大学理工学部では成績開示をしても、科目ごとの点数どころか、合計点もはっきりと教えてくれません。
私の開示結果がこちらです。
このように各教科の点数は範囲で示されるだけで、具体的な点数は分かりません。
おそらく200点満点の理科は、0~39, 40~79, 80~119, 120~159, 160~200の5段階、150点満点の数学と英語は、0~29, 30~59, 60~89, 90~119, 120~150の5段階で示されます。
これでは全くと言っていいほど意味がないですね。
これなら得点より順位の方がまだ参考になります。
ちなみに私が補欠だった2019年度は、受験者数が8146人で、合格者数が2411人、補欠で繰り上がらなかった人が446人でした。
2411+446=2857で、私は2800~2899位だったので、補欠の中で下の方だったのかなぁと推測できます。しかし開示したところで分かるのは、せいぜいその程度です。
なぜ慶應理工は具体的な得点を教えてくれないのか?
一言で言えば教えたくないからでしょう。
と言っても、慶應義塾大学は各個人に得点を教えたくないわけではないと思います。
おそらく得点を教えたくない本当の理由は、学門ごとの合格最低点を知られたくないからです。
慶應理工は学門A~Eに分かれており、合否判定もそれぞれの学門ごとに行います。そのため、学門によって多少、合格最低点に差が生じます。
慶應理工の合格最低点は公表されているものの、それは学門ごとではなく、理工学部全体です。理工学部全体の合格最低点は、各学門の合格最低点を合格者数で重み付けして平均することで求められています。
具体的な点数を開示してしまうと、学門ごとの最低点が分かってしまう可能性があります。
と言うのも具体的な点数が分かるのであれば、大手予備校などが開示結果を集計して、学門ごとに開示結果の中で最も高い点数が何点なのか調べるでしょう。
その集計したデータ数が多ければ、開示結果の最も高い点数は、不合格者の最高点に一致します。そして不合格者の最高点より1点高い点数が合格最低点なので、合格最低点が分かってしまうというわけです。
ただそう考えると100人単位とは言え、順位を公表すると、「学門Aは2400位台で落ちている人がいるのに、学門Bの不合格者は最も高い人でも2500位台だった」などという事実が明らかになってしまうかもしれません。
そうすると学門間の難易度差が分かってしまい、慶應義塾大学にとっては、あまり良くない気がします。
数百円かけて開示したのに、ほとんど当てにならない大まかな点数しか教えなかったら文句が出るのではないかと恐れ、申し訳程度に順位を開示しているのかもしれません。
最後に
順位は教えてくれるので、開示に全く意味がないわけではありません。開示するのに数百円かかるので、得点は教えてもらえないという事実を考慮したうえで、開示する価値があるかどうかを考えてみてください。
慶應の得点開示方法や期限について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。