英単語帳は学校から配布されたり、自分で買ったりしているので、高校生や浪人生ならほぼ全員が持っています。英単語の勉強は、それだけ重要だと考えられているからでしょう。
一方で英熟語帳となると、持っている人と持っていない人がいると思います。私も高3の夏ごろに買うまでは、持っていませんでした。
今回は英熟語帳は必要なのか、そして買うのであればどの英熟語帳がオススメなのかについて書いていきます。
英熟語帳は必要なのか
必須とまでは言えません。
ただ、高い語彙力が求められる大学を目指すのであれば、あったほうが良いと思います。
必須とまでは言えないのは、ある程度、基本的な英熟語の暗記は、英文法の勉強に組み込まれているからです。
受験生であれば、nextstage、vintage、英語頻出問題総演習などの英文法問題集を持っているでしょう。
このような問題集には、たいていイディオムの章があり、そこに熟語の問題がまとまって載っています。
そのため、英文法の問題集を1冊しっかりとやり込んでいる人であれば、最低限の熟語は覚えているはずです。
高い語彙力が求められるわけでなければ、ここまでで十分です。
しかし早稲田、慶應、上智などの上位の私立大学では、長文や文法問題で英熟語の知識を要求されることが多いと言えます。
特に多くの受験生が苦手としているのは、「makeやtake、giveといった有名な動詞」+「inやonといった前置詞」の組み合わせでできた熟語です。
それぞれの意味を区別して覚えられている人はあまり多くないと思います。このような英熟語は、熟語帳を使って覚えると効率が良いでしょう。
おすすめの英熟語帳
有名な英熟語帳としては、ターゲット1000、速読英熟語、システム英熟語などが挙げられます。私は受験生時代、ターゲット1000を使用していました。
どの英熟語帳が良いか迷っているのであれば、ターゲット1000をオススメします。あまり癖が強くないので、とりあえずターゲット1000を選んでおけば、失敗ということはないでしょう。
逆に個人的には、システム英熟語はあまりオススメしません。システム英単語は非常に良いと思うのですが、システム英熟語は変にレイアウトが凝っていて、使いづらいと感じました。
ターゲット1000はどんな熟語帳?
ターゲット1000は名前の通り、全部で1000個の熟語が載っていて、Part1からPart5に分かれています。
Part1が絶対覚えておきたい160, Part2がグルーピングで覚える250, Part3が形で覚える250, Part4が文法・構文で覚える180, Part5がここで差がつく難熟語160です。
この中で重点的に勉強してほしいのは、Part2とPart3です。出現頻度の高い熟語、「有名な動詞+前置詞」という覚えづらい熟語などが多く掲載されています。
Part1とPart4もかなり重要ですが、英文法の問題集をやり込んでいる人であれば、既に覚えているものが多いと思います。
次にターゲット1000のレイアウトを紹介します。
まずは左ページです。
このように左側に英熟語、右側にその意味が書かれています。
続いて右ページです。
このように左側に例文、右側にその意味が書かれています。左ページで複数の意味が紹介されていた場合、それぞれの意味につき1つの例文が載っています。
そして最後には覚えたかどうかチェックがしやすいよう、ファイナルチェックというページが設けられています。日本語から英語、英語から日本語の両方があります。
最後に
英熟語の勉強について迷っていた方は、ぜひ今回の記事を参考にして勉強を進めてください。