2日ほど前に、2021年度の東大入試に合格した人の得点開示結果が返ってきました。
Twitterでは「#東大開示祭り2021」とともに、得点開示の写真を載せたツイートがたくさん載せられています。
今回はその写真から、2021年の東大合格者が科目別にどのような得点で合格したのかを分析していきます。
来年以降、東大を受験しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
集計したデータ数
今回、集計したデータは理系が133件、文系が73件です。
選択科目は物理が125件、化学が131件、生物が8件、地学が2件、日本史が46件、世界史が58件、地理が42件です。
まずは合格者の各科目の平均点、標準偏差、最高点、最低点を見ていきましょう。
【理系】科目別平均点等データ
※地学は集計人数が2人なので、平均以外は省略しています。
目につくのは、英語の平均点の高さですね。なんと平均点はほぼ7割です。今年の東大入試は、英語は苦手だから理系科目で稼ごうと考えている人には、不利だったかもしれません。
逆に平均点の得点率が最も低かったのは数学です。東大の理系ともなると、数学がかなりできる人が一定数いますが、それでもこの平均点なので、今年の数学はかなり難しかったと言えるでしょう。数学は合格者の中でも得点のバラつきがかなり大きかったです。
国語は平均点はやや低い程度ですが、最も高い人でも約7割しか取れていません。標準偏差の小ささからも分かるように、国語ではあまり点差がつかなかったようです。
理科は物理が化学に比べて1割くらい平均点が高かったようです。なんと東大の物理で満点を取った人がいます。本当にすごいですね。
【理系】科目別得点分布表
【文系】科目別平均点等データ
平均点が高かったのは、英語と社会です。合格者で英語、社会が低い人はあまりいませんでした。最低でも4割以上取っていることからも分かるでしょう。また社会は科目による平均点の差がほとんどありませんでした。
理系と同様、最も平均点の得点率が低かったのは、数学です。なんと合格者でも平均は50%を下回っています。問題が難しかったのもあるとは思いますが、それ以上に採点基準が厳しかったと言われているようです。なんと数学7点で受かっている強者もいます。
国語は平均点はやや低い程度ですが、最高点でも7割に届いていません。やはり東大の国語で高得点を出すのは難しく、文系でも国語ではあまり差がつかなそうです。
【文系】科目別得点分布表
最後に
今年の東大入試は、英語が易しめで、国語と数学がやや難しめ(もしくは採点が厳しめ)でした。
本番、どの科目が難しくなるかは分かりません。苦手科目が易しくなり、周りの人は高得点なのに、自分はあまり取れなかったという事態だけは避けたいところです。
まだ入試まで期間があるこの時期に、極端な苦手は克服しておくべきでしょう。