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【早稲田大学2021】まさかの4月に出題ミスが発覚!追加合格者はいるの?

4月15日に、早稲田大学人間科学部の2021年度入試において出題ミスがあったことが発表されました。出題ミスがあった教科は生物です。

 

具体的に何が間違っていたのか、採点はどうなるのか、そして追加合格者がいるのかについて見ていきます。

誤りと訂正の内容

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誤りがあったのは大問Ⅳの問2です。

この問2は、「下線部(イ)に関して、以下の説明文の空欄a~dのいずれか3つに入る言葉の組み合わせとして、最も適切なものを次の①~⑧から1つ選びなさい。」という問題でした。

 

間違いがあったのは問題文ではなく、選択肢の方でした。①~⑧まで計8個の選択肢があったわけですが、このうち②と③の選択肢で誤字がありました。

 

具体的な訂正内容は以下の通りです。

誤:② a:人口学的な確率性 b:近交弱 c:遺伝的多様性
③ b:近交弱 c:遺伝的浮動 d:密度効果


正:② a:人口学的な確率性 b:近交弱 c:遺伝的多様性
③ b:近交弱 c:遺伝的浮動 d:密度効果

 

どうやら「近交弱勢」が「近交弱性」と書かれていたようです。

 

ちなみに「近交弱勢」とは、「遺伝子が近いもの同士が交配することで潜在していた有害な表現性質が現れ、集団中に適応度の低い個体が増えること」らしいです。

 

そしてこの問題の答えは、なんと②でした。よりによって誤字のあった選択肢が正解だったんですね。

 

2020年度には理工学部の化学で、ヒドロキシ基がヒロドキシ基と書かれているなんてこともありました。早稲田大学の入試では、たまに誤字があるようですね。

採点の対応

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大学側の発表は以下の通りです。

選択肢の記述に不適切な部分があったため、適切な解答に至らないおそれがあると判
断しました。当該箇所の設問につきましては、解答の有無・内容にかかわらず、「生物」を選択した受験生全員に得点を与えることといたしました。

 

正直、「近交弱勢」が「近交弱性」と書かれていたところで、解いている側からすれば、誤字があるなぁと思う程度で、解答に支障はきたさないと思います。

 

ただ、誤字があった選択肢が正解だったので、全員正解にせざるを得なかったのだと思います。「字が違うから正解じゃないと思った」と主張された場合、大学側は反論できないですからね。

 

もし誤字があった②と③以外の選択肢が正解だった場合、全員を正解にする措置は取らなかったかもしれません。

追加合格者の有無

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大学側の発表は、以下の通りです。

変更後の得点に基づき、全受験生を対象に改めて判定を行い、正規合格および補欠合格に変更となる受験生はいないことを確認しております。

追加合格者はいなかったようです。もう新学期はとっくに始まっています。仮に追加合格者がいたらどうするつもりだったのでしょうか?

最後に

本当に追加合格者はいなかったの?1人くらいいるんじゃないの?と思う方もいるでしょう。

 

早稲田大学人間科学部の生物の試験は、50点満点で解答数が全部で50個あります。そのため、配点は1個1点だと考えられます。つまり出題ミスにより、1点上がる人が一定数いるわけです。

 

早稲田大学人間科学部の入試は、英語、数学、理科がそれぞれ50点満点で、合わせて150点満点です。1点とは言え、150点満点の試験なので結構大きいですよね。

 

確かに「追加合格者が1人もいなくても不自然ではない」と言えるのか気になるところです。そのため、次回は「追加合格者がいないのは不自然なのかどうか」について書いていきます。