こんにちは!らいとです。
昨日は東工大の合格発表日でした。東工大は理学院、工学院、物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院の6つの学院に分かれています。募集も学院ごとです。
受験生は出願するにあたって、志望する学院を3つまで選ぶことができます。
それぞれの学院によって合格最低点が異なるので、第1志望の学院では不合格になっても、第2志望や第3志望の学院で合格となることがあります。
毎年、生命理工学院は一番、合格最低点が低いので、とりあえず興味がない分野だとしても、第3志望に生命理工学院を書くという人が多くいます。
そのため、生命理工学院にのみ合格となった場合に、興味がないのに進学して大丈夫だろうかと悩み始める人が出てきます。
今回は生命理工学院で学ぶ内容に興味がないのに、生命理工学院だけ合格した人向けのアドバイスを書いていきます。
転院は可能?
とりあえず生命理工学院に入学し、後から第1志望の院に転院すれば良いのではないか?と一度は考えるでしょう。実際、転院は簡単にできる事なのでしょうか?
東工大は2年に進級するときに、希望する系統に分かれることになっていて、転院する場合は、このタイミングで転院します。
転院できる人数には限りがあり、全体の1割が転院できるようです。
希望者が多い場合には1年次の成績上位者が転院できます。生命理工学院は例年、転院希望者が転院できる人数の枠より多く、今年度は154人中34人(約22%)が転院を希望したようです。
そのため一年で好成績を取らなければ、転院はできません。今年度で言えば、転院希望者の大体、上位半分に入る必要があったということです。
当然、入学当初から転院を考えている人は、必死に良い成績を取ろうと努力すると思うので、かなりレベルの高い争いになることが想定されます。相手は同じ東工大生ですから油断は禁物です。
大学に入っても堕落せずに努力し続ける力、そして選択科目では良い成績を取りやすい科目を探して取るリサーチ力の両方が求められるでしょう。
転院を目指すなら強い覚悟を持って入学しましょう。
早慶理工vs東工大生命理工学院
早稲田や慶應の理工学部にも合格し、早慶理工(興味のある分野)と東工大(興味のない分野)のどちらに進学するか迷う人は一定数いると思います。
この場合は、早慶理工に進学することをオススメします。
大学は専門的な内容を学ぶところです。特に東工大や早慶のレベルになればそうでしょう。
一年のうちは、全ての学院で共通の教養科目の授業が多いので、それほど問題はないかもしれません。しかし学年が上がるにつれ、授業は専門的な内容が増えていき、3年からは研究室に所属することになります。
興味がない内容をひたすら学んだり、研究したりするのを想像してみてください。苦痛ではないでしょうか?
もちろん大学に入って学んでいるうちに、興味を持てる場合もあるとは思いますが、明らかに興味を持てなそうなら危険だと思います。
先ほど述べたように転院するのもアリですが、リスクが大きいです。
早慶も東工大も一流の大学で、周りのレベルや就職のしやすさの点では大した差はありません。
Yahoo知恵袋などインターネット上で、この類の質問をすると、たいてい東工大に行くべきという解答の方が多いです。しかしそれらの解答の多くは、「早慶は東工大の格下」というインターネット上での風潮が強く影響しており、解答者には分からない「質問者の学問分野に対する興味」は無視されています。
あまりインターネット上の声には惑わされず、確実に学びたい内容が学べる早慶を選んだ方が、良い大学生活を送れると私は思います。
後期vs東工大生命理工学院
学費の点から早慶は難しく、国立にこだわる人もいるでしょう。その場合は多少レベルが落ちても、後期の方が良いと思います。
先ほど書いたように、興味がないのに生命理工学院に進学するのはリスクが大きいです。
自分が重視するのは東工大なのか、それとも興味のある分野なのか考えましょう。
ちなみに私も早稲田か興味のある分野かで悩んだ経験があります。その記事はこちら
理科大vs浪人vs東工大生命理工学院
理科大レベルになってくると、ほとんどの人は東工大を蹴ってまで行く気はしないでしょう。入学してから学歴コンプレックスを抱えかねないので、東工大に行って、転院を狙った方が良いかもしれません。
では浪人して希望の学院に入るのを狙うのはどうでしょうか?転院より希望する学院に行ける確率は高いような気もしますが、浪人のリスクは大きいです。
一年間モチベーションを保ち続けて勉強できれば、合格できると思いますが、浪人は意外とそれが難しいです。中にはあまり勉強せず、成績が伸びない人や下がってしまう人もいます。
私は浪人成功者なので、浪人も選択肢としてアリだとは思いますが、リスクを考えると多くの人はオススメしないでしょう。
一年間、努力し続ける強い覚悟があるなら、浪人の方が転院するより希望の学院に行ける可能性は高いと思います。
最後に
進路選択で一番大切なのは、後悔しないように決めることです。
後悔しないためには、世間のイメージやインターネット上の意見、周りの人からの意見に流されず、自分で決めることが大切です。
自分で正しいと思って決めた結果なら、多少失敗しても納得はできると思います。
例えば、私はこの記事で興味ない分野なら東工大はオススメしないと書きました。しかし、どうしても東工大に行きたいなら、志望していた学院でなくても、東工大に入学した方が良いでしょう。
ただし入学前に進学する学院で学ぶ内容をよく調べておき、自分に合わない可能性があると少しでも感じた場合には、転院する選択肢を持てるように一年次は努力するようにしましょう。