こんにちは!らいとです。
私が通っていた駿台をはじめ、予備校、塾のパンフレット、ホームページ等には必ずと言っていいほど、合格体験記が載っています。
予備校や塾を選ぶときには、合格体験記を必ず見るでしょう。
合格体験記には、「○○予備校のこういうところが良く、そのおかげで合格できました」などという内容が書かれています。
合格体験記を見る側にとっては、塾や予備校、の良い点ばかり書いてあるので何となく胡散臭い感じがしますよね。
今回は
1、合格体験記を書く側の裏事情
2、合格体験記の落とし穴
3、合格体験記は参考になるのか
の3点に分けて合格体験記について詳しく書きます。
1、合格体験記を書く側の裏事情
まずは私が合格体験記を書いたときの話です。
私は駿台で浪人し、早稲田理工に合格しました。
合格の報告に行ったら、合格体験記を書くよう、先生から依頼されました。
早慶大理系コースから実際に早慶理工に受かる人は少ないので、おそらく駿台にとって貴重な合格体験記なのでしょう。
皆さんが思うのは
1、駿台から駿台の良いところを書くようにお願いされているのではないか?
2、載せる内容を厳選しているのではないか
といったことでしょう。
1の「良いところを書くようにお願いされる」ですが、私の場合は特にそのようなことはありませんでした。
また私が書いた文章と少し表現を変えている部分はありましたが、大きく内容が変わっている部分はありませんでした。
2の厳選しているかについてですが、合格体験記を書いた私の知り合いたちの文章は、全てホームページに載っていたので、おそらくそのようなこともないでしょう。
2、合格体験記の落とし穴
先ほどの続きですが、なぜ駿台の良いところが書かれた文章ばかりなのかについて、私の推測にはなりますが述べていきます。
そもそも駿台で合格体験記を書くのは、第一志望に合格した人がメインです。
浪人生は予備校中心で1年間勉強し、合格を果たしているので、何かしらその予備校に対して感謝する気持ちがあるはずです。
また合格体験記を書くのは、第一志望校に合格した数日後です。
志望校に合格し、勉強のことばかり考える生活から解放されて気分は良いので、別に予備校からわざわざお願いされなくても、予備校の良い点を書く気になるでしょう。
すなわち合格体験記は第一志望に合格した人の意見ばかりで、第一志望に受からなかった人の意見がないことが落とし穴です。
当然、1年間一生懸命勉強したのに予備校との相性が悪かったせいか、思うように成績が伸びず、合格できなかったという人もたくさんいます。
そういう人たちが「不合格体験記」のようなものを書いたら、全然違う内容になるはずです。
本当に予備校が良かったと感じていれば、不合格になったからといって、予備校に感謝しないということはないでしょう。
逆に予備校がそれほど良かったと感じていなければ、不合格者は正直にそれを書くでしょう。
そのため不合格体験記がもしあれば、不合格体験記の方が、予備校の実態を知ることができると思います。
3、合格体験記は参考になるのか
もちろん参考にはなります。予備校や塾のパンフレットには何十人もの合格体験記が載っている場合が多いと思います。
良い点として多くの人が同じ内容を挙げていたら、それは本当に良い点だと考えられるでしょう。
また合格者が予備校や塾をどのように活用していたのかを知ることで、自分が通う際の参考になります。
最後に
予備校や塾の合格体験記の実態が何となく分かったと思います。これから合格体験記を読む際の参考にしてみて下さい。
高校でも進学校ならパンフレットや説明会資料等に、合格体験記をよく載せています。
高校にある合格体験記は、予備校や塾の合格体験記とは異なる点があるので、それは次回説明します。