こんにちは!らいとです。
化学の入試や模試の問題では原子量や分子量を使って計算する問題がたくさんあります。
原子量は大体、問題の冒頭にまとめて書いてありますが、毎回それを確認するのは正直時間の無駄ですよね。また原子量の和から求める化合物の分子量についても、毎回計算するのは時間の無駄です。
特に早稲田大学理工学部など試験時間に対して問題量が多い試験では、これを覚えているかどうかで差がつきます。
今回は覚えておいた方がいい原子量と、化合物の分子量、またそれを暗記した場合の注意点について書いていきます。
まだ習っていなくて知らない物質があったら、それは習ってから覚えてください。
原子量
1、覚えていて当然のもの
水素1、炭素12、窒素14、酸素16
2、難関大を目指す人は普通覚えているもの
ナトリウム23、アルミニウム27、硫黄32、塩素35.5、銅63.5(ただし64のことも多い)
3、覚えていたほうがよいもの
カリウム39、カルシウム40、亜鉛65
他にも時々出てくるものはありますが、ここまで覚えておけば十分でしょう。
化合物
1、覚えていて当然のもの
水18、アンモニア17、二酸化炭素44
2、難関大を目指す人は普通覚えているもの
塩化水素36.5、一酸化炭素28、二酸化窒素46、水酸化ナトリウム40、二酸化硫黄64、硝酸63、硫酸98、塩化ナトリウム58.5、硫酸銅五水和物250、メタン16、エチレン28、エタノール46、ベンゼン78、グルコース180、酢酸60、グリシン75
完璧に暗記せずに計算してもいいですが、「何度も計算したことがあるから一瞬で求められる」という状態になってほしいです。
3、覚えていたほうがよいもの
過酸化水素34、水酸化カリウム56、塩化アンモニウム53.5、炭酸ナトリウム106、炭酸カルシウム100、グリセリン92、二糖類342、アセトン58、乳酸90、フェノール94、アクリロニトリル53、ステアリン酸284
アラニンなどよく出てくるアミノ酸も覚えておくと良いです。
他にもよく見るものがあったら覚えたほうが良いです。
またここでは特に書きませんでしたが、炭化水素の分子量はすぐ求められるようになって下さい。
覚えた場合の注意点
まず覚え間違って計算したら、当然答えも違ってしまうので気をつけてください。
そしてこれが重要ですが、覚えた数値と異なる原子量が与えられていることがあります。
私が経験した例で言うと上智大学理工学部の入試で塩素の原子量が35.5ではなく35でした。塩素が35なのは上智以外で見たことがありません。
与えられる原子量は同じ大学なら毎年同じはずなので、過去問を見て確かめておくのがよいでしょう。
ただ出題者が変わるなどして、数値が変わることもあるので試験の始めに与えられた原子量は確認するようにしましょう。
最後に
「こんなどうでもいいこと興味ないよ」という受験性もいるかもしれません。しかしどうでもいいと思っている人が多いからこそ、このような話はほとんど聞いたことがなかったと思います。
確かに入試までまだたくさん時間があるときは、化学の実力を地道につけてほしいですが、直前期になったらこういうテクニックみたいなものも身につけるべきです。